19.バイノーラルオーディオファイルフォーマット

「コンプレッション」という潜在的に混乱を与える用語を整理しておきたいと思います。
バイノーラル録音を完全にバランスの取れた信号にするために、コンプレッションツールを使用することは、すでに説明しました。ここから、圧縮と非圧縮ファイルフォーマットについて説明します。
これは、スタジオのコンプレッサツールとは全く別物です。

MP3ファイルのような圧縮オーディオは、データサイズを小さくするという意味で「圧縮」されています。このためには、私たちが無くなってもほとんど気が付かない周波数成分のいくらかを削減します。そしてサウンドのダイナミックスも削減します。

バイノーラルオーディオは、WAVあるいはAIFFなどの非圧縮ファイルフォーマットを用いれば、ベストな録音やベストな効果が得られます。これらのファイルフォーマットは、全周波数スペクトラムと、信号のダイナムックレンジすべてを保つことができます。
録音、そして、ポストプロダクションの全ての作業では、常に非圧縮ファイルフォーマットを用いなければなりません。最もハイレゾリューションな信号で、EQやオーディオコンプレッション(スタジオツール)を使用してください。
私は常に、96 kHz, 24 bitsサンプリングのWAVファイルで作業を行っています。

すでに述べたように、ファイナルミックスでは圧縮ファイルフォーマットにミックスダウンすることができます。
圧縮ファイルフォーマットには、MP3、AAC、OGG他いくつかの種類があります。これらすべてが、ハイビットレートを使用する限り、良好にファイナルミックスに使用することができます。
私は原則として、利用可能な最も高い品質設定の圧縮ファイルフォーマットを使用しています。
バイノーラルビデオをYouTubeや他のビデオサイトにアップロードすると、さらにファイルが圧縮され、品質がさらに劣化してしまいます。そのため、できるだけ高い品質で作業を始めることが重要です。

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