3Dio Omni Proは、バーチャルリアリティおよび360ºカメラアプリケーション向けに、プロフェッショナルなバイノーラルオーディオを提供するように特別に設計されています。本体は4対の耳で構成され、それぞれが隣接する組から90度の方向を向いています。これにより、あらゆるオーディオ環境において、1点、4ポジションのバイノーラル視点を提供します。

3Dio Omni Proには、各外耳道の開口部に、特別に選別したステレオペアのマイクカプセルDPA4060が4ペア取り付けられています。DPA 4060カプセルの極めて低いノイズフロアは、特に非常に繊細な録音中、オープンでダイナミックなバイノーラル・リアリズムをもたらします。 この高い感度とマイクカプセルのワイドダイナミックレンジを組み合わせることで、3Dio OmniProはプロの360°カメラ録音やバイノーラルバーチャルリアリティキャプチャに最適です。

3Dio Omni Proは、4つの異なる方向からステレオバイノーラルオーディオをキャプチャします。0度、90度、180度、270度で、マイクの周りの4つの異なるバイノーラルの角度（耳のペア）に対応しています。このマイクは8チャンネルのマイクですが、このマイクの出力を4組のステレオバイノーラルトラックで編集・ミックスするのが便利です。

再生中にオムニバイノーラルオーディオを360ビデオに同期するには、ここからダウンロードできる簡単なボリュームコントロールスクリプトを使います（Unityの例）。これは通常、カスタムVRビデオプレーヤーアプリに実装されます。このスクリプトは、デモ用にUnityで直接動作させていますが、ボリュームコントロールによるオーディオ再生をサポートする他の言語にも簡単に移植できます。
スクリプトは、4つのオムニステレオバイノーラルトラックをすべて同期して再生し、ユーザーの頭の方位回転角に応じてそれぞれの音量を調整します。ユーザーは基本的に、常に4つのトラックのうち2つのトラックのブレンドのみを聞きます。スクリプトは、パワークロスフェードアルゴリズムを使用して、オムニバイノーラルトラック間でクロスフェードします。
ダウンロードしたzipファイルには、テスト用のオムニバイノーラルトラックの例もいくつか含まれています。

3Dio Omni Proの出力を録音するには、各チャンネルに48Vのファンタム電源を備えた8チャンネルのレコーダーをお勧めします。

3Dio Omni Proは、360度のビデオ制作に没入型のバイノーラルオーディオを追加するのに最適です。マイクを好きな場所に置いて録音するだけで、ポスト処理でオーディオソースをバイノーラル/ポジショナルにミックスすることができます。

有名なミュージシャンBeckの受賞歴のある360度コンサートBeck : Hello, Againでは、3Dio Omni Proのバイノーラルテクノロジーが使われました。